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春。僕のはじまり、桃のはじまり物語。

April 28, 2017
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春。僕のはじまり、桃のはじまり物語。
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元ファッション業界人。体調を崩してスリランのアーユルヴェーダ施設に滞在して以来、フルーツ・ドライフルーツに大ハマり。ジャンクな生活から一変オーガニック生活に目覚める。最近の目標は健康をカッコよくデザインすること。<<個人ブログ 21mon>>

 

こんにちは。ビンです。

皆さんにとって春の色って何色ですか?新緑の緑?それとも菜の花やタンポポの黄色?

春には様々な色が存在します。その中で多くの人が「ピンク」と答えるのではないでしょうか。それは桜が日本を象徴する木であることもあるのですが、春の始まりから終わりまで3つの「ピンク」が目に映るからだと僕は思います。

2月の末から3月の初旬の春の足音が聞こえ始める頃には梅の花が咲き、そして3月末から4月の上旬にかけて、みんなが大好きな桜のピンクが街を彩ります。そして4月の初旬から中旬にかけては、桃の花のシーズンが到来です。

でもどうでしょか?春には梅、桜、桃の花がピンク色に咲くというのを知っている人は多いと思いますが、実際に桃の花を見て、それが桃だと分かる人はどれくらいいるのでしょうか。実際、僕も最近まで桃の花が区別できませんでした。少し季節外れに街でピンクを見つけても、それが梅の種類なのか、桜の一種なのか。とりわけ桃の花のイメージは掴み取れないでいました。

しかし人生とは不思議なもので、僕はひょんなことがきっかけで桃の花に出会い、その魔力に取りつかれ自分のライフスタイルすら変えることになったのです。

桃の街、山梨県笛吹市へ

一昨年前の2016年春。体調を崩し仕事を辞めた僕は、束の間の人生の休暇を東京でダラダラと過ごしていました。そんな僕の様子をしったAmiNature農園を営む友人のKOTAとKAORIは、リハビリを兼ねて山梨に遊びにおいでよと声をかけてくれたのでした。その頃の僕は重度の自律神経失調でかなりまいっていましたが、「桃の花が綺麗な時期だし、自然と触れ合うと体調少しは良くなるかもよ。」と彼らからの優しい提案に心が動き、僕は早速山梨に向かいました。

KOTAとKAORIが営むAmiNatureから毎年、桃やブドウ、それにドライフルーツも購入していましたが、実際に山梨に足を運ぶのはそれが初めて。桃がどういう風に栽培されているなんて知る由もなく、ましてや桃の花がどんな風に咲いているかなんて想像もしませんでした。

山梨県の笛吹市までの道のりは、新宿からバスに乗ってしまえば1時間ちょっとで着く意外と簡単な道のりで、東京ビル群と山梨を囲む山々をつき抜ける高速に乗るとあっと言う間に到着です。笛吹市までの道中は灰色の街のビル群と濃い緑の山々を繰り返す高速道路によくある風景の連続でした。しかし笛吹市の高速を降りたとたん、目の前に広がる景色が鮮やかなピンク色に染まったのです。

桃源郷 = 《陶淵明「桃花源記」に描かれている桃林に囲まれた平和で豊かな別天地から》俗界を離れた別世界。 仙境。 理想郷。(コトバンクより)

それは桃源郷の言葉の通り、僕は別の世界に辿り着いたような感覚に陥りました。太古の人々もまた、不自然なほどに美しくピンクみ咲き乱れる桃畑の風景を見て、この世にはない異世界の美しさを感じたのだと理解しました。

現代の桃源郷がここ、笛吹市にはありました。

桃源郷に囚われた男

笛吹市の桃畑の街の中心から扇状に何層にも連なって街を囲うように桃畑が一面に広がっています。AmiNatureの桃畑は街から一番遠く一番の高台にありました。自然の恵みをたっぷりとその身にまとった雨で溜まった山の水は、高い桃畑から段々と低い場所に流れていき、山に近く一番高い場所の畑が一番ミネラルを多く含んでいて味が良いと言われています。街の高台に桃畑を持つAmiNatureの桃が高級種として扱われているのを一目見て納得しました。

笛吹市の桃の木は桜や梅よりも背が低く枝がが大きく横に広がっています。そして桜や梅と大きく違うのは、桃の枝と花は空に突き上げるように反り上がっていながらも、横に大きく広がっていて、強い風が吹けば倒れてしまいそうな佇まいをしていることです。近くで見ると 枝達に群生した花や蕾は、桜や桃とも違うどこか紫がかったピンク色をしていて、そんな桃の木は可憐という言葉が似合うと僕に思わせました。

僕らは早速、ピンク色に染まる桃畑に入りました。この時期の農作業は摘花と呼ばれる桃の花を切り落とす作業で、綺麗に咲いた桃の花も開花して数日経つ頃にはその花を切り落とさなければなりません。それは桃の花に全てに行き渡っている栄養分を、花を部分的に切り落とすことで一部場所に栄養分を集中させる為なのです。

美しく咲いたばかりの花を切り落とすのは少し心苦しいですが、この摘花作業を繰り返すことで、栄養分が実る果に集中し、そこではじめて美味しい桃の果実ができるのです。桃の果実ができるにはそんな絶え間ない地道な作業が繰り返し必要で、更にその中でも味や形が悪いものは分別されて商品にはなりえません。美しい宝石も何度も繰り返し研磨しないと輝きが出ないように、「桃はフルーツ界の宝石だよ。」KOUTAが言っていたのはあながち間違いではないと思いました。

しばらく作業に没頭すると、作業で身体が疲れているはずなのにそれに反して身体が不思議なエネルギーに満たされているのを感じました。空の中に突き上げる桃の花と摘花によってピンク色に染まった床の間に挟まれて行う美しい農作業は、都会では感じえない喜びとも癒しとも言える不思議な充足感を僕に与えてくれていたのです。こうして日の作業が終わる頃にはAmiNature農園から眼下に臨むピンク染まった笛吹市の風景が、僕にとっての桃源郷になっていたのでした。

こうして僕の山梨へ足しげく通う生活がはじまりました。

2017年春、再び桃の花の季節到来

それから一年。またしても大好きな季節がやってきました。今年は昨年より一週間ほど遅れて桃の開花が始まり、開花の知らせを聞いた僕は、再びコンクリートのビル群と新緑の山々を超えて桃源郷にやってきました。今年は少しだけ仲間を増やして桃の花畑でお花見バーベキューを楽しみます。

背の低い桃の木は、バーベキューをする僕らの周りをピンクで覆います。春の真っ青な青空の下では、それを畑と呼ぶより桃の園と呼ぶ方が相応しく、小さなキッズ達もたくさんのピンクにおおはしゃぎ。こんなにたくさんのピンク色に囲まれたのは産まれてはじめてなのではないでしょうか。

分かっていたことだけどやっぱり楽しい時間はいつも一瞬で、気がつけば夕暮れ。寂しい時間がやって来ました。そして桃の花の命もまたとっても短くて、桃の花の季節ももう終わり。この楽しい時間と美しいピンク色達とも来年までお別れです。

少し寂しいけれどこの花の後にはまた、別の楽しい季節がやってきて、また別の楽しみがやてくるはず。そうやって桃も僕らも命を巡らせます。

でも少しだけそんな寂しさを紛らわせればと思って、来年はもっとみんなに桃の花を知って欲しくて。こんな動画を作りました。

 


来年はもうちょっとだけ多くの人にこの桃源郷に来てくれるといいな。

今年もAmiNartureの桃に幸アレ。

 

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4人は東京で出会った仲間でした。 建築、ファッション、IT、自動車開発と皆第一線で数年活躍してきましたが、あまりに忙しすぎる都会の生活に、日々のリズムを崩してしまいました。これをきっかけに、わたしたちは都会を離れ、それぞれ新しい土地で新しい人生の歩み方を探し始めました。

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